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太陽光発電の固定価格買取制度(FIT)終了後、「今後も電気は売れる?」「売るならどこがいいの?」とお悩みではないでしょうか。

卒FIT後も電力会社と契約をすれば、太陽光で発電した電気を売ることは可能です。
 

ただし、FIT期間中のような高価格では売れなくなり、買取価格や契約条件は会社によって大きく異なります。

 

この記事では、卒FIT後に電気を売りたい人向けに、地域別のおすすめ買取会社と価格一覧、買取事業者を選ぶポイントを紹介します。

 

卒FIT後の電気の買取はどうなる?使い方の違いは?

FIT(固定価格買取制度)は、太陽光発電でつくった電気を一定の価格で電力会社が買い取る仕組みです。

家庭用の場合、FIT制度の適用期間は10年間と定められており、その期間が終わると「卒FIT」と呼ばれます。

 

卒FIT後も、発電した電気を売ることは可能ですが、FIT期間中のような高単価ではなく、契約する電力会社によって買取価格が異なる点に注意が必要です。

 

また、FIT期間中は契約先が決まっていましたが、卒FIT後はさまざまな電力会社の中から自由に選ぶ形式になります。

電力会社を選ぶ際は、買取単価だけでなく、手数料・契約条件・支払い方法などの比較が重要です。

 

本記事では、エリアごとにおすすめの電力会社の買取価格や特徴をまとめていますので参考にしてみてください。

 

北海道・東北エリアのおすすめ卒FIT買取電力会社

北海道・東北エリアに対応している、FIT後のおすすめ買取事業者を紹介します。

 

レイテック「スマートFIT」

レイテック(旧スマートテック)が提供する「スマートFIT」です。
 

スマートFITは、卒FIT利用者向けに専用の買取プランを展開しており、東北電力エリアでは9.0円/kWhの比較的高単価での売電が可能です。

加えて、期間限定のキャンペーンが適用できれば、さらに好条件で契約できることもあります。

 

また、契約から2年間は買取価格が固定される仕組みになっており、市場価格の変動を気にせず安定して収益が得られる点も安心材料です。

契約の手続きもオンラインで完結できるため、初めての人でもスムーズに申し込めます。

参考:スマートFIT|公式サイト

 

エネクスライフサービス「太陽光電力買取サービス」

エネクスライフサービスでは、TERASELでんきや蓄電池とのセット契約で、最大13円/kWh※の高単価で売れる点が大きな魅力。

(※北海道エリアの場合の単価。東北エリアは最大12円)

 

蓄電池を併用できる家庭であれば、高単価で売電できるプランに契約できます。

北海道・東北エリアでは、天候の影響で自家消費との相性が良く、蓄電池と組み合わせた活用が効果的です。

 

申し込みから契約までのフローも丁寧にガイドされており、サポート体制も充実している点もおすすめポイントです。

「どこで契約すればいいかわからない…」といった不安がある方にもおすすめできる電力買取サービスです。

参考:太陽光電力買取サービス|公式サイト

 

全農エネルギー「JAでんき卒FITプラン」

農業従事者やJA(農業協同組合)との取引がある方におすすめなのが「JAでんき卒FITプラン」です。

 

JA組合員であれば10円/kWhという高単価での売電が可能で、条件が合えば非常に経済効果の高い選択肢になります。

申し込みや契約もJA店舗で行えるため、ネット手続きに不慣れな方でも対応しやすいのが大きな魅力。

 

プラン内容もシンプルでわかりやすく、幅広い世代の方が利用しやすいプランです。

参考:JAでんき卒FITプラン|公式サイト

 

関東エリアのおすすめ卒FIT買取電力会社

関東エリアに対応している、FIT後のおすすめ買取事業者を紹介します。

 

レイテック(旧スマートテック)「スマートFIT」

スマートFITは、関東圏でもっとも高単価を狙いやすいプランのひとつです。

キャンペーン適用時は最大14.6円/kWhと、卒FIT後では基準よりも高い水準で売電できます。

 

さらに、契約から2年間は価格保証があり、途中で大きく単価が下がる心配がないのもスマートFITの嬉しいポイントといえます。

申し込み手続きもオンラインで完結するため、面倒な書類作成や郵送は不要です。

参考:スマートFIT|公式サイト

 

エネクスライフサービス「卒FITでんきプラス」

TERASELでんきとセットで契約すると、最大14.5円/kWhの高単価で売電できるプランです。

とくに都市部では電気の使用量も多いため、自家消費+売電の両面で効率化しやすいのが魅力となります。

 

支払いも年2回とシンプルで、振込のタイミングがわかりやすく、お金に関する管理の手間が減る点もメリットです。

関東圏在住の方なら、家計にやさしい電力買取事業者の選択肢としてチェックしておきたい1社です。

参考:卒FITでんきプラス|公式サイト

 

まちエネ「卒FIT買取サービス」

まちエネは大手企業であるソフトバンクとローソンが運営する電力会社で、信頼性の高い運営基盤が特徴の事業者です。

関東エリアで対応可能であり電力買取価格は9円/kWhと平均的ですが、買取手数料や初期費用がかからない手軽さが強みとなります。

 

また、売電することでPontaポイントが付与される独特の仕組みがあり、ポイントを活用してお得に買い物できる点もポイントです。

日頃からPontaポイントを活用している方や、信用性のある電力会社に頼みたい方におすすめのプランです。

参考:卒FIT買取サービス|公式サイト

 

関西エリアのおすすめ卒FIT買取電力会社

関西エリアに対応している、FIT後のおすすめ買取事業者を紹介します。
 

はりま電力「はりま電力ソーラー買取プラン」

はりま電力は、地元密着型の電力会社として関西圏で知名度が高い存在の事業者です。

「プロパンガス契約者限定プラン」では、指定プロパンガスを一緒に契約していれば売電単価が最大15円/kWhになる魅力的な内容になっています。
 

契約条件を満たせば、全国と比較しても高単価で売電できる点が嬉しいポイント。

関西エリア在住で、ガス契約も合わせている人には非常にお得な選択肢です。

参考:はりま電力ソーラー買取プラン|公式サイト

 

エネクスライフサービス「卒FIT Wプラス」

関西でも契約できる「卒FIT Wプラス」は、蓄電池とのセット契約で高単価が狙えるプラン。

 

関西電力エリアでは、電気代の高騰を受けて自家消費のニーズも高まっており、「売る+ためる」ハイブリッド型の活用が注目されています。

サポート体制も整っており、初めての方でも申し込みや設置がスムーズに進められるのが特徴です。

 

エネクスライフサービスの「卒FIT Wプラス」は関西圏の戸建てユーザーには心強い選択肢です。

参考:卒FIT Wプラス|公式サイト

 

ENEOS「太陽光電力買取サービス」

全国展開しているENEOSは、関西でも安定したサービスとブランド力で人気です。

卒FIT向けの買取価格は10円/kWhと標準的ですが、申し込みや手続きのしやすさ、全国対応の安心感が魅力。

すでにENEOSのガスや電気を契約している人なら、トータルでのエネルギーコスト削減が期待できるでしょう。

 

「ブランドで選びたい」「安定性重視」という方におすすめです。

参考:太陽光電力買取サービス|公式サイト

 

四国・九州エリアのおすすめ卒FIT買取電力会社

四国・九州エリアに対応している、FIT後のおすすめ買取事業者を紹介します。

 

丸紅新電力「卒FIT買取サービス(ECOとくプラン)」

丸紅新電力は、大手商社グループならではの安定感が魅力の事業者です。

「ECOとくプラン」は、初期費用・工事費不要で始めやすく、売電単価も比較的高めの10円/kWhとなっています。

 

とくに契約や申し込みがシンプルで、手間なくスタートできるのが大きなメリットといえます。

はじめての卒FIT契約でも安心感があり、四国エリアの利用者に人気です。

参考:卒FIT買取サービス|公式サイト


 

エネクスライフサービス「卒FIT Wプラス」

全国対応の「卒FIT Wプラス」は、四国・九州エリアでも高単価が狙えるプランとして人気があります。

蓄電池とのセット契約で、14円台まで売電単価をアップできる点が大きな魅力です。

 

さらに、蓄電池導入で自家消費も増やせるため、災害時の備えとしても効果的といえます。

地域の特性にあわせて、「売る」と「使う」をうまくバランスさせたい方にぴったりです。

参考:卒FIT Wプラス|公式サイト

 

有明エナジー「太陽光余剰買取」

有明エナジーは、九州エリアに強い電力会社です。

 

基本買取価格は9.5円/kWhと平均的ですが、申し込みもシンプルで、蓄電池の有無を問わず契約できる柔軟さが魅力です。

解約金もかからないため、「まずは気軽に売電だけ始めたい」という方におすすめの選択肢です。

参考:太陽光余剰買取|公式サイト

 

FIT後の買取電力事業者を選ぶ際のポイント

卒FITを迎えたあと、電気の買取先を選ぶ際は単純な買取価格以外にも見ておくべきポイントがあります。

 

電気の買取先選びで思わぬ後悔をしないため、以下のポイントをチェックしておきましょう。

 

買取価格だけで選ばない

卒FIT後の買取事業者選びでは「1kWhあたり何円で買ってくれるか」のみに注目しがちですが、高単価でも手数料が発生したり、契約期間の縛りがあるケースがあります。

 

一見お得に見えても、条件次第では実際の収益が下がるケースがあるため注意が必要です。

逆に、単価が少し低くても手数料ゼロ・契約自由・支払い頻度が多いなど、利便性の高い会社もあります。

 

「単価」だけでなく、手数料、解約料、支払い頻度などの「総合的な条件」での比較が重要です。

 

地域に対応しているか

卒FIT後の買取を行なう電力会社のなかには、全国対応していない事業者もあります。

「関東エリアのみ対象」や「九州エリアは非対応」といったケースもあるので、自分の住んでいる地域が対応エリアかどうかは事前にチェックしておきましょう。

 

会社の公式サイトや、料金比較サイトで「対象地域」を明記していることが多いです。

 

サポート体制が整っているか

卒FIT後の売電の申し込みは、慣れていない方であれば手間がかかることがあります。

 

契約に必要な書類が多かったり、サポートがつながりにくかったりすると、それだけでストレスに感じられてしまうかもしれません。

 

  • 「公式サイトの説明がわかりやすいか」
  • 「申し込みはオンラインで完結できるか」
  • 「トラブル時の対応は迅速か」

 

など、サポート体制や口コミ評価もチェックポイントになります。

 

売電以外の特典・サービスがあるか

卒FIT後の買取を行なう電力会社によっては、売電に加えてポイント還元やキャンペーン、提携サービスの割引などの特典がつくことがあります。

 

Pontaポイントがたまるプランや、ガス・でんきセットで料金割引がある会社もあります。

売電以外のサービスの有無は、実質的な節約効果につながることもあるため、見逃さずにチェックしておきましょう。

 

まとめ

卒FITを迎えたあとも太陽光でつくった電気を売る場合、ご自身で買取事業者を選ぶ必要があります。

 

ただし、買取価格や契約条件は電力会社ごとに大きく異なるため、自分にとって最適な会社選びが大切です。

 

本記事で紹介したエリア別の電力会社や選び方のポイントを参考に、太陽光発電を効果的に活用していきましょう!

公開範囲 一般公開
公開日時

卒FIT

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