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突然ですが、卒FIT後の適切な選択肢をご存じですか?

「そろそろ蓄電池を買おうかな」「売電先を変えた方がいいのかも…」と感じている方も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、卒FIT後の2つの選択肢をわかりやすく紹介し、それぞれの比較と選ぶ際のポイントまで丁寧に解説していきます。

 

卒FITとは?制度の概要と終了後の影響

卒FITとは、太陽光発電を設置してから一定期間続くFIT(固定価格買取制度)が終了した状態を指します。 

では、そのFIT期間が終了すると何が起こるのでしょうか?

 

結論から言うと、今までと同じ電力会社に売電を続けた場合、売電単価が大幅に下がります。 

以下は、資源エネルギー庁によるFIT中の売電価格※(1)と大手電力会社10社の卒FIT後の平均売電価格をもとに自作したグラフです。

※(1) 北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、四国電力、中国電力、九州電力、沖縄電力の10社を指します。

※グラフは自作

出典:資源エネルギー庁HP北海道電力HP東北電力HP東京電力HP中部電力HP

   北陸電力HP関西電力HP四国電力HP中国電力HP九州電力HP沖縄電力HP

このグラフにある卒FIT後の売電価格は、売電先を変更せずにそのまま継続した場合の推移です。

 

FIT契約は地域の大手電力会社と結ばれているため、卒FIT後も変更しなければこの価格帯になる可能性が高いと考えられます。

 

グラフを見れば、FIT中の売電単価が年々下がっていることが分かります。

 

 しかしながら、FIT中でも最低価格は15円/kWh。これに対し、卒FIT後の平均売電価格は8円/kWhと、約半分になっています。

つまり、何もせず同じ電力会社に売電を続けると、収益が大きく減ってしまうのです。

 

卒FIT後の各選択肢の利点と欠点を紹介

ここからは、卒FIT後に選べる主な2つの選択肢をご紹介します。

 

余剰売電型

余剰売電型は、太陽光発電で作った電気のうち、自宅で使いきれなかった分だけを電力会社に売る仕組みです。

この方法は、初期投資が不要という点が大きな魅力。導入のハードルが低く、誰でも始めやすいのが特徴です。

 

ただし、収益を出すためには「どの会社に売るか」が重要になります。 先ほども述べたように、卒FIT後の大手電力会社の売電単価は下がっているため、より高値で電力を買い取ってくれる新たな売電先を見つける必要があります。

 

蓄電池を用いた自家消費型

自家消費型とは、昼間に発電した電気を蓄電池にため、夜間に使用するという方法です。

この方法の魅力は、「電力を買う」量が減るため、電気代の節約につながる点です。

 

 たとえば、東京電力のスタンダードプランでは電気料金が29.80円/kWh。これに対し、売電単価は7〜8円/kWhが相場。差額約21円/kWhが、自家消費型の「お得分」となります。

 

一方で、蓄電池の導入には初期費用が必要です。

相場は100万円〜300万円と幅がありますが、最低でも100万円程度は見込んでおく必要があります。 

したがって、自家消費型を選ぶ場合は価格と性能、そして信頼できる導入業者を慎重に選ぶことが大切です。

 

【地域別】エリアごとに大手電力会社との売電単価を比較


 

この章では、ENEOS Power株式会社と大手電力会社10社の売電単価をエリア別に比較していきます。

 ※沖縄電力の管轄は比較対象外です。


 

北海道電力管轄内

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS11
北海道電力8

ENEOSの方が3円/kWh高く、お得です。
 



東北電力管轄内

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS11
東北電力9

2円/kWhの差で、ENEOSに軍配

 

東京電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS11
東京電力8.50

2.5円/kWhの差で、ENEOSに軍配

 

中部電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS10
中部電力8


 

2円/kWhの差で、ENEOSに軍配



 

北陸電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS10
北陸電力8

2円/kWhの差で、ENEOSに軍配

 

関西電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS10
関西電力8


 

2円/kWhの差で、ENEOSに軍配

中国電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS10
中国電力7.15

2.85円/kWhの差で、ENEOSに軍配




 

四国電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS10
四国電力7


 

3円/kWhの差で、ENEOSに軍配


九州電力管轄内


 

企業名売電単価(円/kWH)
ENEOS7.5
九州電力7


 

0.5円/kWhの差で、ENEOSに軍配


【エリア別】蓄電池導入業者を紹介

ここでは、地域別に実績のある蓄電池導入業者をご紹介します。

北海道・東北・北関東(茨城・栃木・群馬)エリア

  • 日本住宅総合開発株式会社
  • 株式会社ライジングコーポレーション

中部・北陸エリア

  • 株式会社オリバー
  • 株式会社ライジングコーポレーション

関東エリア

  • 株式会社パワーサプライ
  • コストリノベーション株式会社

四国・中国エリア

  • エナジーサプライ株式会社

九州エリア

  • コストリノベーション株式会社

 

【注意】業者同士を比較する時のポイント

ここまで売電先・蓄電池導入に関して、様々な企業を紹介してきました。

 

この章では、企業同士を比較するときに、注意して見るべきポイントについて紹介していきます。

 

売電先を選ぶ時の注意点

売電先を決める際は、売電単価だけでなく「契約条件」も必ず確認しましょう。 

たとえば「蓄電池の導入が条件」や「電気購入もその会社から」など、意外な縛りがあることもあります。

 

蓄電池導入業者を選ぶ時の注意点

導入業者を選ぶときは、実績と保証内容に注目しましょう。 実績は、会社のホームページやお客様の声を確認することである程度判断できます。 

また、蓄電池の寿命はおよそ5〜10年。

だからこそ、10年程度の保証が付いているかどうかも重要です。

 

 保証がしっかりしていれば、初期費用は高くても長期的にはコストを抑えられる可能性があります。

 

まとめ

卒FIT後には「余剰売電型」と「自家消費型」という2つの大きな選択肢があります。 それぞれの特性を理解し、自分の生活スタイルや電気の使用状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

「うちもそろそろ考えないと…」と感じた方は、今が行動のチャンスです。 気になる業者があれば、右上のボタンから詳細情報を確認してみてください。 今後の電力活用に向けて、最初の一歩を踏み出しましょう!


 

公開範囲 一般公開
公開日時

卒FIT

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